前回に引き続き、バビロンの大富豪から貯金を増やすための第五の知恵についてお話したいと思います。

前回記事を読まれていない方は、下記の前回記事を読まれてから本記事を読んでみてください。

運用して貯金を増やすなら元手は”死守”すること〜バビロンの大富豪より4〜

第五の知恵 自分の住まいを持つことは、有益な投資と心得よ

この知恵についてですが、「バビロンの大富豪」ではこのように書かれています。

「自分自身の住まいを持ち、誇りをもって手入れできる庭を獲得することで、人は自信を持ち、何をするにしてもいっそう努力するようになります。」

「生活コストは大きく下がり、仕事で稼ぐ金のうち、娯楽や自分の欲求を満足させることに使える額が増えることでしょう。」

第五の知恵は、自分の家を持とうという主旨の知恵です。

この知恵については賛否あると思います。

結局、家を買うのと賃貸はどっちが良いの?という問題をクリアする必要があるからです。

全ての人が家を購入する必要はありません。

バビロンの大富豪で言いたいことは、よほど高価な家でなければ購入して早めにローンを完済すれば、将来的に毎月の支出が抑えられるということです。

それは確かにそうですが、今の日本で全ての人にその考えが当てはまるとは限りません。

なぜならライフスタイルによって買ってしまう方が良いのか、ずっと賃貸住まいが良いのか別れてくるからです。

この知恵を素直に受け入れる前に、家は買うべきか借りるべきか考えてみましょう。

家は「買うべき?」それとも「借りるべき?」

このテーマは私がお世話になってるファイナンシャル・プランナーとも何度か話した話題です。

他のサイトも調べてみるとわかりますが、50年でかかる総支出を比較してもさほど変わりません。

ですので、あとはその人のライフスタイルに合わせて選ぶのが良いです。

考えるポイントとしては、まず一人暮らしでずっといくのか、家族で生きていくのか分けて考えます。

まずは一人暮らしの場合を考えてみましょう。

一人暮らしなら

結論としては、賃貸の方が都合が良いと思います。

そもそも家を買うとなれば複数人で住むような間取り、大きさになりますから、一人暮らしには余ってしまうようなサイズになります。

1DKや、ワンルームなら関東近郊であれば駅前などにたくさんありますから、自分の仕事のスタイル、望む地域状況を選んで住むのが良いと思います。

年数が経てば別の家に引越ししてやっていけば良いので、自分の生き方に合わせて変えていけますよね。

ただ、覚えておかないといけないことは、自分が生きている限り家賃+共益費+管理費などの費用を払い続けるということ。

体調が悪くなってうまく仕事ができなくなっても家を借りている限りは家賃が発生し続けますから、毎月数万円は必ずかかります。

将来的にもかかる家賃費用分をしっかりと蓄えておく必要がありますので、それなりに余剰金を作っておくのが安心と言えると思います。

家族で住むなら

家族で住むとしたら、買うべきか借りるべきか、これはどの街に住んで生きていくのかがポイントになります。

例えば夫が転勤族であれば(また、転勤族の仕事を今後も続けていくつもりなら)、家は賃貸にせざるを得ないでしょう。

どこかに家を買って、夫が単身赴任もありかもしれませんが、会社がその費用を持たないのであれば家2個分の費用がかかってくるので、お金がかかり過ぎます。

ですので、転勤族の仕事をしているのであれば、仕事の場所に合わせて賃貸で生きていく。

ただし、定年後にかかる賃貸料も見越して貯金を作っておかなければなりませんので、仕事が終わるまでにしっかりと貯めていく必要があります。

例えば月10万ほどの広さ、場所の家にずっと住んでいくとしたらいくら必要なのか?ちょっと考えてみましょう。

60歳から80歳までの20年間で、毎月10万円、1年で120万円、20年で2,400万円です。

毎月7万円の家なら、1年で84万円、1,680万円です。

加えて生活費がかかりますから、数千万貯金がある状態から老後生活を始める必要がありますね。

では次に転勤族じゃない場合ですが、どの街に住むのか家族でしっかり話し合い、手放すことも想定してなるべく駅近の土地で家を建てるのが良いと私は思います。

どの街に住むかですが、家族の中でメインで働くのが夫なら、夫が通勤しやすい距離で妻も納得のいく街で購入することです。

東京都内かそれ以外かは収入に合わせてでOKかと思いますが、子供の人数によって家の広さが変わってきますので、2人暮らしなら都内でも良いでしょうし、大家族なら少し離れて広さを優先させるのが良いかもしれません。

都内にしても、それ以外にしても覚えておきたいのが、駅からの距離です。

土地の価値は栄えている街に向けて上がっていきますが、駅近の街、快速も各駅電車も停まるような都合のいい駅のあたりは土地が高くなります。

とりあえず駅近の物件であれば、家を手放すときにも値段がつきやすく、売れやすいです。

逆に、駅も遠く、田んぼの中にポツンとある土地は買ってもらえる可能性が低くなります。

自分の子供が住むすまないはわからなくても、夫婦で老人ホームに行く可能性もあるわけですから、良い値段で売れやすい駅近の土地を持っておくのが良いと思います。

マンションか戸建てかというのはまた別問題ですので、ここでは割愛させていただきます。

※マンションか戸建てかというのはまた別の機会に記事を書きたいと思います。

家を購入してローンを完済したら、バビロンの大富豪に書いてある通り毎月の支出が大きく減りますので、なるべく早く返せるよう頭金を用意したり、繰上げ返済で早めにローンをかたずけてしまうのが良いでしょう。

次は、第六の知恵「将来の保障を確実にすべく、今から資金準備に取りかかるべし」についてお話ししたいと思います。

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